ChromebookにPHPStorm (JetBrains IDE)の開発環境を構築する方法

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Chromebookでも開発ができる時代です。今回は愛機であるPixelbook goでPHP開発をするため、PHPStormをインストールしてみました。
RubymineやPyCharm, WebStromなども同様の方法でインストール可能です。
検証機種: Pixelbook go corei7

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JetBrainsToolBoxでPHPStormをインストール

PHPStormのアップデート管理をするのにcrostiniのコマンドを叩くのはしんどい。また、WebStormやRubymineを使いたい!というときのセットアップも楽なのでおすすめ。

パッケージのダウンロード

以下からtar.gzをダウンロードしてくる。ChromebookのファイルアプリからLinuxへファイルを置きに行けるので、tar.gzを配置する。
JetBrains Toolbox App

$ tar -zxvf jetbrains-toolbox-1.15.5387.tar.gz

依存パッケージ

libnss3.soがないと言われるのでインストールする。

$ ./jetbrains-toolbox 
usr/share/jetbrains-toolbox/jetbrains-toolbox: error while loading shared libraries: libnss3.so: cannot open shared object file: No such file or directory
$ sudo apt install libnss3


 

PHPStormをインストールする

ToolBoxからPHPStormを選択し、インストールする。

JetBrainsToolBox

JetBrainsToolBoxからPHPStormをインストール

PHPStorm

インストールが完了するとアプリ一覧に表示される

ここからは通常通りセットアップを行い、無事起動できるようになります。
phpstorm
phpstorm ロゴ

日本語対応をする

locale設定

執筆当初は対応忘れており、最後にやりました。本来は最初に設定しておいたほうが良かったかも。。

$ sudo apt -y install task-japanese locales-all
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
$ source /etc/default/locale

文字化け対策

開発を始めよう!となっても文字化けとの戦いが待っています。恒例の豆腐との戦い。

文字化けが発生

文字化けが発生

notoのフォントを入れます。IPAが公開しているipa-fontsでも良いです。

$ sudo apt install fonts-noto-cjk


 

文字化け解消

文字化け解消

日本語入力

日本語を表示できても入力ができないという。。
日本語対応のため、fcitxとmozcをインストールします。

$ sudo apt install sudo apt install fcitx-mozc
$ fcitx-configtool


 
このままでは自動で立ち上がらないので環境設定とともに自動起動の設定を行います。
以下に追記
/etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf

 Environment="GTK_IM_MODULE=fcitx"
 Environment="QT_IM_MODULE=fcitx"
 Environment="XMODIFIERS=@im=fcitx"


~/.sommelierrc

/usr/bin/fcitx-autostart


日本語入力時の設定は以下コマンドから行います。

$ fcitx-configtool


下のプラスボタンから入力設定を追加します。出てきたダイアログから日本語入力のmozcを選択します。

fcitixの入力設定を変更する

fcitixの入力設定を変更する

入力切換ショートカットはお好みで変更します。phpstormなどのショートカットとぶつからないように変更しました。

fcitixの入力切換のショートカットを変更

fcitixの入力切換のショートカットを変更

最後に手動で立ち上げて完了

$ export XMODIFIERS=@im=fcitx
$ fcitx-autostart 


 

動作が重い場合の対応

LinuxアプリとしてPHPStormは動作しますが、初期状態では動作が重く使い物になりません。その際の対処法をご紹介します。

CrostiniのGPUサポート

GPUサポートを使用することで、レンダリングを最適化することができるようです。Chromeの設定からGPUサポートをONにし、再起動します。
chrome://flags/#crostini-gpu-support
GPUサポートを入れても筆者の環境では速度はそれほど変わりませんでしたが、スピードが改善したという声もあるようです。

使用するJREの変更

この方法が一番効果ありました。reddit最高ですね。
Pycharm/Webstorm(JetBrains IDE) Fix
JREを変更することで速度改善するようです。コメント欄にも絶賛の声が多々。筆者の環境でも自然な動作になりました。

  1. File > Setting > PluginからChoose Runtimeプラグインをインストール
  2. インストール後、IDEを再起動
  3. Shiftを2回押し、action検索を行い、Choose Runtimeを選択
  4. JREの一覧から「jbrsdk-8u-232-linux-x64-b1638.6.tar.gz」を選択し、インストール
  5. IDEを再起動して完了

なぜこのバージョンなのかは不明。

phpstormでJREを変更する

JREを変更する

chromebookでの開発

これでPHPStormのインストールが完了しました。あとはphpをインストールするなりで環境を整えれば、開発できる体制が整います。筆者はdockerを入れて開発をしているので、以下の記事を参照してみてください。

Chromebookにdocker-composeをインストールして開発機にする
chromebookのLinux対応であるcrostiniが一部端末で有効化されました。これによりlinuxで動作するアプリケーションをインストールすることができるようになりました。 今まで開発機として使いこなすには外部のVMを利用してSS...

開発におすすめのchromebook

いくつかchromebookを使用してきた筆者のおすすめを紹介します。
普段の持ち歩きでは700g台で軽量なC101PAを使っていました。価格も40000円前後なので安く普段使いには十分です。

開発機ではPixelbook goを推したいですが、日本では手に入りづらいので前バージョンのpixelbookもおすすめです。
C101PAには負けますが、薄くて軽い!i5 メモリ8GBあれば開発する上で事足りると思います。

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この記事を書いた人

スパイスファクトリー株式会社 Webエンジニア。フロントエンドやWebサイトの高速化が得意です。インフラ・バックエンドも一通りやってます。
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